結果から言えば、勝てない(連結対象に出来ない)と思う。
昨日の「カンブリア宮殿」は楽天の三木谷社長が出演していたが、楽天のように「スピード重視・失敗は次へのステップ」と考える企業の文化と、テレビ局のように「物事は慎重に・失敗は許容しない」という企業の文化は相容れないものだと思う。
もちろんテレビ局の内部にいると「スピード重視・失敗は次へのステップ」と思っている人が多いのだが、端から見ているとスローモーションで動いているように何事にも慎重で遅い。 だから、新しい事を考えても他社に取られてしまったりする事が多いし、逆に新しいものに対して拒否反応を示す人たちも多い。 しかも、既得権益の世界だから「みんなで仲良く横並び」の護送船団状態なのだ。 このような企業文化(業態文化)と楽天に代表されるIT関連企業の文化とは、ハッキリ言ってシナジー効果は生まれない。
昨日の番組を見て驚いたのだが、楽天では会議の資料を前日までに全て配布し、会議そのものは決定のための会議であると言う事。 これは、まさしく理想的な形態であるが、テレビ局の会議は「だらだら説明して、何も決まらない」のが常である。 どんなに、事前に資料を配付したって、欠片も目を通さないし理解もしてこない。 だから、資料の説明をダラダラやって、結果として1時間や2時間はあっと言う間に過ぎてしまう。 そして、その場では決定しないから、何回も同じような会議を繰り返す。
それがテレビ局の企業文化。
何十年もの間に染みついた古典的な伝統芸能は、決して新しいものへ昇華することなく、永遠に続くものだと思うし、内部から変えようなんて思うヤツは絶対に出てこない。 楽天は、出来るだけ早く、そこの所に気が付いて、保有するTBSの株式を処分してしまった方が良いだろう。 今のままだと、楽天の企業価値を毀損してしまう恐れがある。
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