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心が折れた日

具体的な日にちは覚えていないけど、あれから1年以上経った。
きっかけは視聴者からの電話。 当時は視聴者窓口を兼務していたので、視聴者からの苦情や問い合わせの電話対応もしていた。 当時勤めていたテレビ局で、パ・リーグのプレーオフ(北海道日本ハムファイターズ戦)を中継していた日だった。 キー局は通常番組をやっているため当初から延長は出来ない編成であったのだが、案の定、時間内に試合は終わらなかった。
野球中継が終わった後の電話の嵐に、視聴者窓口を兼務している社員全員が対応した。 来る電話は苦情の電話ばかりであるが、その内容は公には書けないような酷いものだった。 対応している人を人間扱いしない罵詈雑言の嵐。 自分勝手な主張ばかりで、こちらの説明を聞こうともしない人たちばかりだった。
当時は、既にメンタル系の病気にかかって、心療内科への通院をはじめていたので、精神的には大変な負担だった。 そのせいもあったのかもしれないが、電話対応をしているうちに心が折れた。 視聴者対応業務が苦痛になってきた。 もともと人見知りをする性格だったのだが、ますます人間不信になっていった。 自分は何のために、この会社に存在しているのだろうか?とも思うようになっていった。
そして、長期療養に入った。
「心が折れる」と言うのは、ほんの些細なことがきっかけで、でも一瞬にして起こってしまう。 一度起こってしまうと、再起するのは非常に難しい。 春まで18年間勤め上げてきた会社に、どうこう言うつもりはないが、同じようなことを繰り返さないことを祈るばかりである。

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