ウチの会社は物事の本質を捉えない人たちが多い。 どうでも良いようなことに妙にこだわって、本当に重要な部分を見落としてしまう。 それが、上から下まで勢揃いしているから大した物だ。
例えば、ある事象を自動的に監視する装置を購入するとしましょう。 一番重要なのは、その装置を用いて「何をしたいのか」だと思うのだけど、ウチの会社の場合は「まずは物を買おう」から入って、後から妙な理由付けを行っていくことが多い。 今日(もう昨日か…)の会議でもあったのだが、その部署での監視スタイルからすると装置自体に存在意義がないんだけど、買うことを決めてしまったので「あるんだから使おうや」みたいな妙な話になってしまっていた。 これはまさしく本末転倒。 そうやって、一式あたり1.8リッタークラスの車一台分の費用が浪費されていくのだ。
物事の本質というのはじつは深く考えなくても少々冷静に考えれば見えてくる話なのであるが、どうでも良いことしか考えることができない人にとっては非常に難易度が高い話らしい。 先ほどの本末転倒な装置導入の件に関しても、若手と呼ばれるメンバーが「その装置で監視できる内容は、その部署では必要ないのではないか?」とツッコミを入れていたのだが、残念ながら本質を判っていらっしゃらなかったので自分が何を言って良いのか途中から判らなくなったのでしょう。 話が「監視装置からアラームが出たらどこに連絡するのか」というどうでも良い話になってしまい、最終的には「その装置で監視できる内容は、その部署での監視スタイルにマッチしているのか」という本質部分が議論されないまま終わってしまったのであった。
う〜む…
その一連の議論の結果を受けて「彼は一体何を言いたかったのだ?」というのが僕等の共通の認識。 ただ、思いの丈をぶつけるだけならば個人的にやって欲しい話であって、公の会議の場での話ではないのだ。 30代になっても未だにそんなことも判らない人たちが多数いらっしゃるのがウチの会社。 「あいつが言っているのは個人的な見解だ」と中傷する前に自分の行動を振り返ってみた方がよっぽど前向きな姿勢だと思うのは、実際に中傷の対象にされているボクだけではないはずだ。
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