自らの首を絞める民放


2003年より開始された、地上デジタル放送に関して面白い話が話題になっています。 それは、格安チューナーを開発販売して2011年までに全世帯に普及させるというもので、民放も支持しているとのこと。
放送局にとっては2011年7月にアナログ放送を終了しないと、以後も設備のメンテナンスをしていかなければならず、経営的には非常に厳しい状況に置かれることになるので無理矢理地上デジタル放送を普及させる戦術というのも判らなくはないが…
地上デジタル放送に対して、各放送局の関係者は収益を上げるための様々な夢を見てきた。 曰く、データ放送でバナー広告を流すことで広告収入を増やす…とか、データ連動CMを流すことで通常のCM料の他に+αの収入を得るとか…
だけど、格安チューナーはデータ放送には対応しないし、出力映像はSDTVレベルのものに限られるなど制約が当然発生する。 そうなれば、データ放送の媒体価値は上がらない(一部の富裕層向けに絞れば上がるかも)し、テレビの品質としてもアナログ放送を超えるものにならない。 従って、いま現在描いている夢物語は全て水泡に帰すのである。 結果、番組制作費などは上がっていくにもかかわらず収入が増えないというジレンマに陥る可能性がある。
前の会社にいたときにも社内で言ったし、ここにも書いたりしたのだが、儲け話に目の色変えている人たちは周囲の状況が見えなくなっていて、結果として限られた設備費を無駄に使って過大な設備を導入したのだった。
さぁ、2011年になって放送局の経営はどうなるのか、そして、放送局を取り巻く環境はどうなるのか、一般市民としては非常に興味のあるところだ。 そして、その結果は人件費の比率が高い企業の経営のあり方というものを考える良いチャンスになるのではないだろうか。


3 thoughts on “自らの首を絞める民放

  1. ひろき

    デジタル放送のコピーワンスの件も、EPNを採用しないでコピー9になるようなことになっていますね。
    どうなるなることやら・・・。

  2. pismo

    コピーワンスの問題は、そもそもMoveに失敗する(と元のものも消えてしまう)録画機器を作成している家電メーカー側に問題があるように思うが…
    コピーワンスの議論は、そこから出てきた話ですからねぇ。

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