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今夜のカンブリア宮殿

ゲストはホンダ社長の福井威夫氏でしたが、結構面白かったですよ。 ホンダという会社は代々社長が技術者出身なのですが、福井氏も技術者出身。 HRCでレースの指揮をしてきたことでも有名です。 いまだにレース用のバイクに乗ったりすることもあるそうで、番組内でもその様子が紹介されていました。
そんなことよりも面白かったのは、役員全員が一つの大部屋で過ごしていると言うこと。 社長席は何だか普通の社員席とそんなに変わらないような感じで、特別高級な机でもなければ椅子でもない。 チョット普通よりは高級だけど…という感じのもの。 基本的には各役員は壁や窓に向かった自分の席で仕事をし、打合せなどは中央にあるテーブルで行うという何やら新しいオフィス形態をイメージさせるもの。 ホンダは伝統的に大部屋なのだそうである。
あと、技術者集団らしい言葉として「カンボコ」という言葉があるそうである。 「感動」と「ボコボコに叩かれる」から来ているそうであるが、ボコボコに叩かれながら生まれてくるもので感動を得るというような意味らしい。 ウチの会社を見ていても思うのだが、今の技術者って感動を得ることがないのではないかと思う。 何故かというと、引かれたレールの上を走ってきて商売になるものをルーチンワークで作るということしかしてない(出来ない)からだと思うんだけど、ホンダは違うのだそうだ。 もちろん基礎技術としてレールは存在するのだけど、それに自分なりの新たな発想を加えることで今までにないものを作り上げ感動を得る。 その課程では何度も何度もボコボコに叩かれるのだが、そこを這い上がってきてこそ感動が得られるのだそうだ。
最近、工学系の学部を出ても技術者にならない人が増えているそうで、ウチの会社でも技術系採用に対して応募してくる人の数が激減しているのだそうだ。 それはやはり、最終的な感動を得られる物作りが出来ないからなのだろうと思う。 ウチの会社の場合には中途半端に上の人たちが刺さり込んでくるので若い人たちが物作りに参加することすら出来ないみたいだし、人事の方針が無いせいで物作りに積極的に参加できない(途中で異動になってしまう)という事もあるのだろう。 若い人たちに積極性・独自性が見られないし、それが採用の時にも響いてきてしまっているのではないかと思う。
今日の「カンブリア宮殿」は是非ウチの会社の文系の人たちに見て欲しい番組だった。 そして、技術者というものは何を望んでいるのかということを理解して欲しかったと思う。

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